SDS：製品安全データシート

• 製品名：ガラス長繊維製品（製品コード：サーモガード（アルミ貼りガラス）クロス1000AD）
• 供給者：株式会社カツキワークス
• 277-0052　柏市増尾台1-12-4-103
• 電話　04-7173-4851
• FAX　04-7173-4845

※人の健康に対する有害な影響性;ガラス長繊維は飛散したガラス繊維に触れると皮膚、眼、喉や鼻などに一時的にかゆみや痛みを引き起こすことがある。

(ガラス繊維クロス)

単一製品・混合物の区分 収束剤/結合剤を含む単一製品

※ガラスは化審法における官報公示整理番号及びPRTR法・安衛法における政令番号に該当する化学物質ではない。

(表面処理材)

単一製品・混合物の区分 混合物

(接着剤)

単一製品・混合物の区分 混合物

ガラス繊維に対し危険有害性分類基準の対象法令に該当しないが、関係法令などには次のものがある。

1)労働安全衛生に関して

• 粉じん障害防止規則別表1の第6号の鉱物(ガラス繊維)の裁断等をする場所において作業を行う場合には、労働安全衛生法施行令の規定に定められた「粉じん障害防止規則」が適用される。ガラス繊維では遊離けい酸が0%であるから、粉じん管理濃度は次式に従い3.0mg/m³となる。
  E=3.0/(1.19Q+1)　(E:管理濃度、Q:粉じん中の遊離けい酸含有率(%))
  (「作業環境評価基準の一部を改正する件等の施行等について」厚生労働省労働基準局長基発第0331024号平成21年3月31日)
  
• ガラス繊維及びそれらを含有する製品を製造し又は取扱う作業では当該物質へのばく露による労働者の健康障害を未然に防止するため、その製造又は取り扱いに関する留意事項(「ガラス繊維及びロックウールの労働衛生に関する指針」)が適用される。
  (労働省労働基準局長基発第1号平成5年1月1日)

2)化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)に関して

• 施行令別表第1の第1種指定化学物質に「ホウ素及びその化合物」があげられており、ガラス長繊維はガラスの構成物質として「ホウ素」を1%以上含有した「ガラス製品」だが、通常のご使用の範囲であればPRTR法の届出の対象にはならない。但し、取り扱いの過程で溶融、蒸発又は溶解等を伴う工程においては、当該化学物質の排出量、移動量の届出が必要となるので注意が必要。

ポリエチレンフィルムに対し、関係法令などには次のものがある。

記載内容は現時点で入手できる資料、情報、データに基づいて作成していますが、含有量、物理化学的性質、危険・有害性などに関しては、いかなる保証をなすものでもありません。また、注意事項は通常の取扱いを対象としたものなので、特殊な取扱いの場合、用途・用法に適した安全対策を実施の上、ご利用下さい。

【参考文献】
• 「ガラス長繊維の人体に及ぼす影響」 : 硝子繊維協会平成5年3月発行
• 「ガラス繊維及びロックウールの労働衛生に関する指針の解説」 :
  　硝子繊維協会、ロックウール工業会 平成5年6月発行
• 「ガラス繊維の労働衛生に関する指針マニュアル」 : 硝子繊維協会 平成5年6月発行
• 「人造鉱物繊維(MMMF)繊維濃度測定マニュアル」
• 「許容濃度等の勧告(1996)」 : 産業衛生学会誌38巻172、1996
• 「ガラス長繊維製品の取扱説明書」 : 硝子繊維協会 平成8年8月発行

【参考資料】
• 独立行政法人 製品評価技術基盤機構 : GHS分類結果データーベース
• 安全衛生情報センター : GHS対応モデルMSDS

【引用文献】
• GHS対応ガイドライン ラベル及び表示・安全データシート作成基準(JISZ7253:2019)

注)上記の成分は、ガラスの分野における技術的慣習として酸化物の組成式として表記していますが、Eガラス中に調剤の成分として混合されているのではなく、ガラスを構成する酸化物が不規則に結合しあって形成された格子の中に化学結合する形で存在しています。従って、CAS番号及び官報公示整理番号は慣習表記した酸化物のものであり、ガラス中での各成分の状態を示すものではありません。